お客様

スクリューコンプレッサーを安心して使用したい人「日常運転の際に気をつけたいこと。コンプレッサーの管理を任されたけど、何をしたらよいのか分からない。ポイントを教えてください。」

こういった疑問に答えます。(2020年3月3日更新)

コンプレッサーの修理・相談窓口


TEL 092-410-4622

受付時間/平日 AM8:30~PM17:00
     土曜 AM8:30~PM15:00


FAX 092-410-4623

メールでお問合せ

(日曜・祝祭日は休業) 深夜・早朝の場合は、メール又はFAXをください。


この記事を書いている私は、現在、コンプレッサーの修理を生業にしてるプロです。

コンプレッサーを管理されている、担当者や責任者と話していて思うこと

お客様

日々の業務に追われている中で、コンプレッサーの管理まで目が行き届いていない・・・

日本の工場は、グローバル化や少子高齢化の中で、人員確保、工場内の設備投資、短納期だけでなくコストダウンなど頭を抱える事柄も多く、コンプレッサーの管理まで目が行き届かないのが現状です。

そこで今回は、`コンプレッサーの修理屋`から、ここだけは注意してほしい、スクリューコンプレッサーの日常運転の注意事項を解説します。

コンプレッサーを安全にお使いいただくために・・・

・カバーを外したまま運転をしないでください。

・内部にファン吸気口があります。危険ですので、手や物を近づけないでください。

・運転中および停止後しばらくは、潤滑油が高温になっていますのでやけどに注意してください。

・オイルセパレータエレメント、ハウジングおよび潤滑油の交換は、取扱説明書の整備基準に従い定期的に行なってください。潤滑油の劣化により、火災、爆発につながる危険性があります。

・ハウジングに傷、変形、腐食等がある場合、破損、噴出、爆発等のおそれがありますので、使用を中止し必ず新品に交換をしてください。

・運転中や圧力が機器内に残っている間はハウジングをゆるめないでください。高温高圧の空気や潤滑油が噴出してやけどやケガなどの原因になります。

・運転中に排油口のバルブを開けないでください。高温の潤滑油が噴出しやけどやケガの原因になります。

・製品のプーリー、ベルト、冷却ファン等の回転部分に、手や棒等で触れないでください。巻き込まれ等により大きなケガにつながります。

・専用油以外使用を避けてください。
他の銘柄の潤滑油の使用や混油を行うと、機器の寿命を短くします。

コンプレッサーの管理方法:「圧縮機本体の温度を日々確認するべき」

調査

コンプレッサーの業界では、管理の方法について様々な意見をお持ちの方もいます。

結論としては、`圧縮機の温度`と`運転時間`の情報を日々記録するのが良いかなと思います。
ドライヤー搭載機種の場合は、`冷媒圧力`の記録もされると良いでしょう。

1.メーカの取扱説明書には、標準整備基準が示されています。

(1)据付場所の環境、使用条件などにより標準整備基準より短期間での整備が必要となる場合もありますが、その基準となるのが、使用年数や`運転時間`です。

(2)1年に1回は予防保全の観点から、必ず定期点検を実地を行なってください。

圧縮機の温度が高くなると、警報ランプが点灯したり、異常停止します。最悪の場合は圧縮機本体が焼きつきます。

2.周囲温度の上昇により、吐出温度が高くなります。最新の機種でも45℃以下、旧機種や一般機の場合は40℃以下になるように換気してください。

3.油面の低下:潤滑油を補給してください。補給は必ず電源を切り圧力が0になってから行なってください。

4.オイルクーラーの冷却フィン部を清掃してください。
クーラーの冷却空気側にゴミが付着しますと、熱交換が悪くなり、潤滑油の冷却不足および圧縮空気の冷却不足が生じます。

※清掃する場合、停止スイッチを押し、主電源を切った上で、エアーブローにて付着したゴミやほこりを吹き飛ばしてください。カバー類の取り外しが必要な機種は、元通りに組付けます。(汚れがひどい場合には、スチーム洗浄が必要になりますので、ご相談ください。)

5.ドライヤーのコンデンサーにゴミやほこりが付着している場合は、エアーブローで吹き飛ばしてください。

異音や油漏れが発生した場合は・・・

早期の修理が必要になりますので、お早めにご相談ください。

コンプレッサーの修理・相談窓口


TEL 092-410-4622

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(日曜・祝祭日は休業) 深夜・早朝の場合は、メール又はFAXをください。

上記のことに気を配ることで、`コンプレッサーの管理`に詳しい人になれるかなと思います。

日々の業務に追われる中で、コンプレッサーまで目を配ることは大変ですが、先ずは1ヶ月徐々に取り組まれることをオススメします。

コンプレッサーは、工場内での縁の下の力持ち的な役割です。万が一の故障を軽減していくためにも、意識的に時間を捻出して、`運転日誌`を付けることも大切ですね。

というわけで今回は以上となります。
コンプレッサーについて学びたい方は、YOUTUBEチャンネルへのご登録も合わせてどうぞ。https://bit.ly/2Z2AmOW

文責:有限会社大西エアーサービス 大西健

大西健

コンプレッサ修理屋/大西エアーサービス

この記事を書いた人

大西エアーサービスのウェブサイト制作・運用担当。2007年よりコンプレッサ修理屋として働いています。以前の職種は洋服のパタンナーアシスタント。世界中の美術館を巡ることが趣味のひとつです。お客様の想いに耳を傾けながら、生産現場が止まらないように、コンプレッサー運用のお手伝いをしています。“迅速”かつ“丁寧”がモットーです。
コンプレッサ修理屋「大西健」の挨拶文はこちら→https://www.onishi-air.jp/office/

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